第十話
覚醒する力
鳥飛亜の刑が決まった。
決闘の間にて戦い、果てればそれまで。
生き残れば恩情を与えるというものであった。
剣を取り挑む鳥飛亜。
しかし相対するのは“超将軍の獣王頑駄無”
獣王「我が獣達の仇とはいえ、こんな小僧を相手せねばならぬとは……」
戦いは一方的であった。
獣王頑駄無の蹂躙劇である。
しかし、諦めず何度でも立ち上がる鳥飛亜。
獣王(この小僧の目、諦めぬ者の目だ。まるで太陽のような……)
荒鬼「獣王!何を呆けている!!」
鳥飛亜(あの人なら……こう動く!)
獣王「な…!にぃ!?」
鳥飛亜の一太刀が獣王を捕らえた。
その時!決闘の間に煙幕が投げ込まれた。
???「こい!小僧!!」
月光頑駄無であった。
同盟者である姫天の依頼を受けた月光頑駄無は鳥飛亜と襲弐の救出に来ていたのである。
月光「このまま襲弐も助けにいく。ついてこい小僧!」
鳥飛亜「わ、わかりました!」
拷問の間
雷鳴「なんだか上が騒がしいですねぇ……襲弐さん?」
雷鳴頑駄無駄が一旦、鞭を振るう手を止める。
襲弐「………」
雷鳴「あれ?黙りですか?寂しいじゃないですか?喋ってくださいよ。襲弐さん?」
襲弐「……月光が動いたか。頃合いだな。」
雷鳴「なんです?」
襲弐「知っているか電留汰?この銀帝城の地下は魔界と繋がってるらしいぞ。」
雷鳴「何を言っているんですか?」
襲弐「お前は終わりということだ……雷鳴頑駄無!!!」
降魔変幻!!
襲弐に身に“魔界の力”が憑依した!
襲弐「お前……しつこいんだよ。」
雷鳴「なッ!?」
咄嗟に雷砲を構え、放とうとする雷鳴頑駄無。
しかし、襲弐の神速の一撃は雷鳴頑駄無がトリガーを引く前に雷鳴頑駄無を貫いた。
そこにたどり着いた鳥飛亜と月光。
襲弐「遅かったじゃないか。月光。」
銀帝城を逃げ出す三人。
次回を待て!!
written by : スモコ @sumokosumoko