第九話
謁見!真駆参大将軍
ここは頑駄無軍団の本丸。銀帝城。
~裁きの間~
銀帝城では真駆参大将軍と超将軍が集結し二人の“罪人”の裁きが行われていた。
真駆参の傍の男「……以上の罪から彼らには晒し首が相応しいかと?」
沸き立つ場内。
真駆参「まて…襲弐よ。キサマが気に入らぬのは俺であって“力による統治”には賛同なのだろ?我等の同士となれ。キサマはこちら側にいるべき男よ。」
襲弐「たわけ!その“気に入らぬお前”がいる限り!俺が頑駄無軍団に与することはない!」
真駆参「フ、小僧はどうだ?キサマには興味がある。」
鳥飛亜「僕もお前達には組みさない!」
真駆参の傍らの男「貴様ら!無礼である。おい、地下牢につれていけ。」
地下牢に連れていかれる鳥飛亜。
襲弐は別の場所に連れていかれたようだ。
そこに荒鬼頑駄無が現れた。
荒鬼「小僧。なぜ大将軍様の御誘いを受けぬ?あの方こそ正義の体現者であるぞ。」
鳥飛亜「荒鬼殿……本当にそうお考えなのか!?貴方は、そんな武者ではない筈だ!」
荒鬼「貴様と言葉を交わすのは初めてであろう?まぁ良い。あの時、キサマの放ったあの光。俺も興味がある。」
荒鬼「もし気が変わったなら、申し出るがよい。」
一方、拷問の間
ここで襲弐は雷鳴による拷問を受けていた。
何かを吐かせる為ではなく、それは私怨による拷問であった。
雷鳴「今日はこの辺にしてあげます。また、明日会いましょう。」
立ち去る雷鳴頑駄無。
誰も居なくなった拷問の間……
すると襲弐の頭に声が響いた。
(我が主となる武者よ。)
(この場を切り抜ける力は欲しくないですか?)
(されば、我が声に応えよ。主よ。)
襲弐が気が付くと懐に“金属のような“何か”があった。
written by : スモコ @sumokosumoko