第十二話
焔が灯る
魔獣 蟹繰徐(カングリジョ)が森への侵入者を“王”に知らせる。
獣王「……来たか。」
駆路守は舎支(シャチー)、風車の古鈴斗(フリント)、うっかりぞんどげーと共に銀帝城へと襲弐と鳥飛亜救出の為、向かっていた。
破悪民我夢近郊の森へたどり着いた駆路守達。
獣王「ここから先へは行かせぬ。」
駆路守『獣王頑駄無か!?』
うっかり「兄貴!囲まれてますよ!!」
獣王頑駄無が部下の使留吼を引き連れて襲いかかってきた!
風車「なんて連携だ。気を抜いたら狩られるぞ!」
獣王と使留吼達の連携に追い詰められる駆路守達……!
駆路守『お前に構ってる余裕は……無いんだよ!! 』
駆路守が叫ぶと大地が凍り、空気が焼けた。
獣王「凍てつき……燃える!!?なんだこれは?何をしている!!?」
駆路守『烈光の陣!……お前に烈光神の怒りを叩き込んでやる!』
舎支「いけません!結晶鳳凰の加護の無い今、その力は貴方様の身体まで!」
駆路守『くらえ獣王!氷嵐焼尽断!!!』
駆路守の一撃が獣王頑駄無を捕らえた。
獣王「ぐわああああーーーーーーッ!!」
しかしそれでも、獣王頑駄無の命には届かなかった。
満身創痍の身体で立ち上がる駆路守。
獣王頑駄無も立ち上がる。
しかし獣王頑駄無は使留吼達を止めた。
獣王「この男は……まるで太陽だ。」
駆路守『なんの……つもりだ?』
するとその時!
???「やはり裏切ますか?獣王様!?」
突如、獣王頑駄無の背後へ忍達が迫る!
波瑠風主(バルブス)「大将軍様は仰った!獣王様に裏切りの兆候ありと!」
外道邪法(ゲドラフ)「そしてそれを討ち取った者を超将軍に取り入ってくれるとォオ!」
獣王「くっダメージで……身体が!?」
外道邪法「ヒャッハハハ!これで俺達も超将軍だぁぁぁぁぁぁーーーーあァん??」
舎支「この程度で超将軍が勤まるのですか? 」
舎支が外道邪法を切り捨てた。
風車「この程度の忍術で!」
うっかり「超将軍が務まるなら俺達も超将軍でやんすね!」
そして風車とうっかりは連携攻撃で波瑠風主を撃退した。
駆路守『俺達を見逃すのか?』
獣王「わしはお前の中に太陽を見た。もうお前を斬ることはできぬ。」
獣王の森を抜け、駆路守達は破悪民我夢へ向かうのであった。
次回を・・・・・・・
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???「ようやく“パス”が繋がった。これでそちらの“世界”へ行ける。」
獣王の“頭の中”に聞こえる声。
獣王「お前は……誰だ?」
???「わたしはウイング。光焔のウイングだ!」
次回を待て!
written by : スモコ @sumokosumoko