第十七話
鍵は悪無覇域無山に
悪無覇域夢山に到着した駆路守達を待っていたのは超将軍の千力頑駄無であった。
駆路守『超将軍!?』
うっかり「やはり罠でやんすか!?」
飛天「いや、罠ではないよ。」
飛天頑駄無が現れた。
飛天「千力は“本来の歴史を認識”している特異点。そして俺は“本来の歴史”から次元を越えてきた武者頑駄無なのだ。」
千力「このままではこの“欠落した世界”は消滅へと進んでしまう。」
飛天「故に駆路守……いや、烈光頑駄無よ!貴方はこの地で今度こそ大将軍へと覚醒し“本当の歴史”を刻まなくてならない。」
駆路守『本来の歴史……!』
山頂に辿り着いた一同。
そこには“鳳凰の姿をした像”があった。
駆路守『鳳凰像……どうしてまた?』
千力「この世界が真の大将軍の降臨を望んでいるのです。」
飛天「千力、例のものは?」
千力が取り出した“例のもの”それは“銀狼剣”であった!
千力「さぁ、この正義の証で鳳凰像を。」
その時であった。
荒鬼「させんぞ!!まさかキサマが裏切っていたとはな千力!!」
激昂した荒鬼頑駄無が親衛隊を率き連れて現れた。
飛天「大将軍!ここは俺達が引き受ける!」
荒鬼「……大将軍だと?キサマァァァァア!!!大将軍とは真駆参さまの事だ!!!!」
千力「それが間違いなのだ。荒鬼!我等が真に忠義を尽くすのは新世大将軍さまなのだ!」
荒鬼「黙れ!黙れ!黙れ!!キサマ等の虚言、ここで吐けなくしてくれるわ!!」
飛天「千力、もう無駄だ。荒鬼は“欠落”しすぎている。ここで消すぞ!鬼退治といこう!」
飛天頑駄無と千力頑駄無。
二人の“超将軍”の力は群を抜いていた。
荒鬼頑駄無と親衛隊がなす術もなく倒される程に。
荒鬼「クソォ……クソォ……クソォォォォ…………!」
そして、駆路守は鳳凰像の前に立つ。
飛天「さぁ!今こそ真の大将軍の降臨だ!!」
駆路守は銀狼剣を手に取り、鳳凰像を斬り炸いた!
しかし
しかし顕れたのは……