第十九話
燃える不論帝悪村
不論帝悪村。
今、この村には反乱軍の重鎮が集まり大規模反抗作戦への会合が行われていた。
しかし村出身の若武者、覇璃尊の報せを受けた頑駄無軍団は爆流頑駄無と“鋼鉄の軍団”を不論帝悪村に向かわせていた。
爆流「コロセ……鉄鬼軍団!」
不論帝悪村の至る箇所で炎があがり、逃げ惑う村人達。
覇璃尊「こ、これが頑駄無軍団の……御上のやることなのか!?」
惨状を見兼ねた覇璃尊が爆流頑駄無の前に飛び出した。
覇璃尊「超将軍様!これでは皆が死んでしまいます!今すぐお止めください!!」
爆流「反逆者ヲ匿ウコノ村ノ消去ハモウ決定事項ダ。オ前モ速ヤカニ消去サレロ。ヤレ、爆進丸。」
鋼鉄の武者“爆進丸”は覇璃尊に銃口を向ける。
爆流「消セ!」
姫天「そこまでです!!」
姫天頑駄無が絆我斗衆を率いて現れた!!
姫天「鳥飛亜、彼を安全な処へ。叔父上、烈破様、烈空様はあの超将軍を!」
爆流「非合理的ダガ計算通リダ。ヤハリオ前達ハ逃ゲズニ出テキタ。」
襲弐「降魔変幻!」
闇夜に紛れて襲弐は爆流に襲い掛かった。
……が無数の鉄鬼隊士が盾となりそれを阻んだ。
爆流「雷鳴ヲ倒シタ“力”カ。ダガ対策ハ万全ダ。頭脳マデ機械化シタ私二隙ハナイ。爆進丸ヨ。合体セヨ。」
“爆進丸”の全身が瞬時に分解されたかと思うと、それらは武装となり爆流頑駄無に装着された。
襲弐「以前と雰囲気が変わったかと思えば!キテレツな武者め!!烈破!烈空!!仕掛けるぞ!!」
絆我斗衆と爆流、鉄鬼隊の乱戦。
炎に包まれた不論帝悪村は混乱の中にあった。
爆流「計算ガ終了シタ。オ前達ハ“今ノ戦力”デ消去デキルト判断スル。」
爆流頑駄無は右手を高く夜空に掲げ、指を鳴らす。
爆流「デロー!大鋼!!」
パチィーーーーン!!
大気を震わせ、上空から大鋼が現れた。
襲弐「姫天、お前だけでも逃がす。ついて来い!」
姫天「だめです叔父上、不論帝悪村をこのままに逃げる事はできません。この場を去るのはあの“超将軍”を倒してから!」
襲弐「兄上のような事を!……だが機械兵だらけのこの軍団。頭を潰せば止まるかもしれぬ。」
烈空「襲弐殿、我等の大将の指示です。やりましょう!」
烈破も深く頷く。
襲弐「そうだな……首領の命だ。今度は全て砕いてやる!!!」
爆流「愚カナ。既二大鋼ハ“アップデート”シテアル。」
大鋼の巨大な剛腕が姫天達に振り下ろされる!!
その時、時空を越えて“鋼鉄の隼”が戦場に舞い降り、戦場に割って入った!
駆路守『姫天!無事か!?』
姫天「駆路守!?」
爆流「何……?時空震ヲ応用シタ超々移動……ソンナ技術ヲイッタイ?」
飛天「……俺だよ。爆流。」
爆流「オ前……!オまエ……………お前は!?」
爆流「え……お兄ちゃん?」
次回を待て!
written by : スモコ @sumokosumoko