第二十話
ボク
俺は正義の超将軍
飛天頑駄無と爆流頑駄無。次元を越えて兄弟は再会した。
爆流「お兄ちゃん、お兄ちゃんは大将軍様に粛清されて死んじゃっただろよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!?」
飛天「どうした?せっかく“造った”からくり口調が崩れてるじゃないか爆流!」
爆流「うるさい!!!お前!本当に本物のお兄ちゃんなのか!?お前は何者なんだ!!!?」
飛天「“超将軍”さ。この世界の“欠落した超将軍”を正しにきた、飛天頑駄無超将軍だ!!」
飛天頑駄無は璽威猛隼の砲撃で爆流頑駄無と鉄鬼軍団を焼き払う。
駆路守『やったか?』
爆流「超将軍のボクが!この程度でやられるわけないだろが!!!」
爆炎の中から飛び出した爆流頑駄無は大鋼に飛び移る。
爆流「奥の手を……見せてやる!!」
爆流は大鋼と合体し、歪な巨大武者となった。
爆流「ハハハハハ!大鋼と一体となったボクが文字通り虫けらのお前達をぜんぶ踏みつけて潰してやるよ!!!!」
爆流頑駄無はその巨躯で暴れ狂う。
だが!
飛天「爆流!巨大な姿が何だというんだ?ここに集まる者たちは誰一人としてお前に怯えたりしてはいない。見ろ!」
襲弐「くらえ邪黒波動螺旋撃!!」
爆流「ぐ、おのれ、膝の関節部に直撃だと???」
姫天「今です!たたみかけて!!!」
姫天頑駄無の指揮の下、不論帝悪村に集った勇士達は爆流頑駄無に立ち向かう。
爆流「虫けら共がぁぁぁぁ!無駄っていいかげんわかれよ!!頭悪いんじゃあないのかよぉぉぉぉ??」
爆流頑駄無はその巨躯に内蔵された重火器を姫天に向けて放つ。
しかし飛び込んできた“閃光”が姫天を抱えて飛び、爆流頑駄無の砲撃から避けた!
姫天「覇璃尊さん!?」
覇璃尊「あなた達は反乱分子だ。だけど本当の正義はきっとあなた達にあるんだなと私は思う。だから私も今の頑駄無軍団に反乱する!!」
駆路守『俺に続け不輪斗(ふりんと)隊!ここで墜とす!!』
襲弐「忖斗(ぞんど)隊!遅れをとるなよ!あのデカブツを叩け!!!」
爆流「なんだなんだなんだなんだなんだっていうんだよ?ボクは大将軍さまの勅命を遂行しているんだぞ!?ボクは天宮の超将軍だぞ?ボクたちが正義なのになんで何度も何度も何度も何度も!お前達は僕たちに刃向かうんだ!?」
飛天「それがわからない程にお前は“欠落”してしまっているんだよ。爆流。」
爆流「ハッ!……お兄ちゃん。」
飛天頑駄無の駆羅星爆銃は既に爆流頑駄無の眉間に照準に捉えていた。
飛天「爆流……せめてあの世で、“こっちの俺”によろしくな。」
(ごめんな。)
飛天頑駄無はそう呟くと、トリガーを引き爆流頑駄無を撃ち抜くのであった。
そして爆流頑駄無を欠った大鋼、鉄鬼軍団は残らず機能を停止した。
姫天「我々の……勝利です!!」
姫天頑駄無の勝鬨(かちどき)に湧く一同。
しかしそんな中、鳥飛亜だけが「ナニか」を感じとった。